(公演名) METLV 「ロメとジュリエット」
(日 時) 2024年5月12日(日)11:10〜
(会 場) kino cinema 神戸国際 シアター2
(演 目) グノー/ロメオとジュリエット
(出 演) ジュリエット:ネイディーン・シエラ(S)
ロメオ:ベンジャマン・ベルナイム(T)
マキューシオ:ウィル・リバーマン(Br)
ティベルト:フレデリック・バレンタイン(T)
ローラン神父:アルフレッド・ウォーカー(BsBr)
ステファーノ:サマンサ・ハンキー(MS)
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:バートレット・シャー
前に「ロメオとジュリエット」を観たのは、2017年のシーズン。その時も今回と同じくシャーさんの演出で、D.ダムラウさんとV.グリゴーロさんのお2人が主演でした。その時もダムラウさんの可愛らしさに惚れた覚えがありますが、今回のN.シエラさんとB.ベルナイムさんのお2人はその時以上の感動を与えてくれたように思います。
特にロメオのベルナイムさんの声が素敵だなと思いました。彼の歌うアリアを聞いて、え、何かR.アラーニャさんに似てない?と思って、その甘く切ない響きが胸に染み入ってくるような感じがしたのです。幕間のインタビューで、実際、彼自身もアラーニャの影響を受けているようなことを仰っていましたが、いや、本当にそう思います。フレンチ・テノールの名手とのことですが、まさにロメオの役はピッタリとハマるような感じがしました。
そして、ジュリエットのシエラさんの表情の美しいこと。最初の方は純粋なお嬢さんという感じだったのが、最後の方は狂気のようなものを感じさせるくらいまで、完全に役になりきってまさに体当たりで演じているのが伝わってきて、その姿には思わず涙してしまいました。
このお2人の歌唱力と演技力の凄さ、映画スクリーン上にその表情がアップで映し出されるからより際立って見えます。ラストのお2人の二重唱は涙なしでは聴けないほど胸を打つものがありました。
舞台にどこか既視感があったのですが、それは前に観た時と同じ演出だからというわけで、だからこそ、演奏の方に集中して聴くことができたのかもしれません。ほんと、素敵な公演でした。
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