2024年12月21日土曜日

第2回目の支部研修

 「治療と仕事の両立」という言葉は、受験生時代から講師から何度も聞かされていて知ってはいたのですが、実際のところ、何をどうするのか具体的なことはよく分からないままでした。これが今回の研修のテーマでしたので、受講することにしました。


 今回の講師は、神戸中央市民病院の副院長で脳神経内科部長でいらしゃる川本先生。肩書きからはごっついイメージがするのですが、実際の先生はとても優しそうな雰囲気の方で、そのお話も、全体的にすごく分かりやすいものでした。


 研修の内容は、脳神経内科で扱う病気のうち、脳卒中、てんかん、パーキンソン病、認知症の4つを取り上げて、それらの病気がどういうものであるか、どういう治療を行うのか、どういうところに注意が必要で、仕事をしていく上でどう配慮するのかなどについて、それぞれの病気ごとに詳しく丁寧にお話ししていただきました。特に社労士としては、その患者が仕事をしていく上での配慮などをどうしたらよいかが気になるところです。その点については、病名だけを聞いてその先入観にとらわれず、状況によってできること・できないことがあるのだから、個人ごとによく聞き取りを行って、その人にあった配慮をしていくことが必要であるとのことでした。例えば認知症と診断がついた場合でも、当人は全くそういう自覚はなく、通常の仕事もまだまだ普通にすることができるということがあるのだから、認知症=仕事ができないと決めつけるのでなく、よく聞き取りをして、その時々に応じた対応が必要だということです。確かに、病気の進行具合によって、できることやできないことに違いはあることでしょう。だから、聞き取りをきちんと行なって、一人一人の状況に応じた対応をすることができるように、ということです。


 そして、お話を聞きながら、今回のお話しは決して人ごとではなく、自分ごとでもあるなと思いました。質疑応答の時間にも、他の先生方から、ご自身のこととかご家族の方とかの件での質問もいくつかあがっていましたし、やはり、皆さん、そうなのだろうなと思います。そして実は私自身も、昨年人間ドックの心電図の検査で指摘されて、その後近所の内科で再検査をしてもらったということがあります。やや不整脈の傾向があるとのことで、今のところは経過観察で大丈夫と言われていますが、それでも、脳梗塞とかになるおそれもありうるので、決して人ごとではないなと思っています。


 そんなわけで、今回の研修は、社労士としての関わり方だけでなく、自分自身のこととしても大いに参考になる研修だったと思います。



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