(公演名) 千住真理子デビュー50周年記念バレンタイン トーク&リサイタル
(日 時) 2025年2月2日(日)14:00〜
(会 場) ザ・シンフォニーホール
(出 演) ヴァイオリン:千住真理子
ピアノ:山洞智
(演 目) ラモー(鷲見三郎編)/キラキラ星変奏曲
バッハ(千住明編)/2つのメヌエットBWV.Anhang 114&115
バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より
第1楽章 アルマンド
第5楽章 シャコンヌ
ヴィターリ/シャコンヌ
ベートーヴェン/ロマンス第2番
千住明/あの日 “That day”
風林火山〜大河流々
プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」より “私が街を歩くと“
ヴェルディ/歌劇「椿姫」より “花から花へ“
ドニゼッティ/歌劇「愛の妙薬」より “人知れぬ涙“
ファルヴォ/君に告げてよ
デ・クルティス/帰れソレント
(アンコール)
エルガー/愛のあいさつ
ゲーゼ(千住明編)/ジェラシー
千住真理子さんがデビューされてもう50年になるという衝撃の!?事実を知り、久しぶりに彼女の演奏を聴きに出かけてきました。
今回は50周年記念のリサイタルでもあり、また、例年やってはるというバレンタインのトーク&リサイタルでもあるという、何ともスペシャルな演奏会です。プログラムには小品がずらりと並んでいます。彼女ご自身のこれまでの歩みを振り返りながら、トークと演奏を楽しむというもので、キラキラ星から始まるのは、まさにそうした意向の表れです。バッハのメヌエットも合わせて、こういう小品を改めてトップの演奏で聴くと、いくら入門用に使われる曲とは言っても、やはり素敵な曲だよなと改めて思い知らされます。そして、やはりバッハのパルティータ、彼女がライフワークとしてずっと取り組んではるというだけのことはあって、熱の入った演奏に、こちらも胸に込み上げてくるものがあります。ヴィターリのシャコンヌも技巧的な曲で、その熱意に圧倒されるような感じで聴き入っていました。
後半はオペラアリアやカンツォーネの曲が並んでいます。つい、歌詞を乗せて歌ってほしいと思ってしまいますが、言葉などなくてもいい、と言わんばかりに彼女愛用の名器デュランティがその艶やかな音色をたっぷりと歌い上げているように感じます。そして、彼女自身も「ピアノ伴奏の方が、オーケストラ伴奏の時よりもより繊細に心情を表現することができるから、ぜひ、私の心の中に入ってきて!」というようなことを仰っていましたが、その通り、ムゼッタやヴィオレッタ、ネモリーノらの心情を切々と歌い上げていて、こちらも、すぅっとその心の中に引き込まれるような感じでした。思わず、ブラボー!と叫びたくなるくらい素敵でした。
もっとも、私としては、大河ドラマ「風林火山」のテーマが一番いいなと思ったのですけれどね…(^^;(←単なる大河ドラマ好き)
それにしても、最初に「デビューして50年になりました。あまりまじまじと見ないでくださいね。」なんてお茶目なことを仰っていましたけれども、そういう年齢を感じさせない、若々しくも熟練した感性というものを存分に聴かせてもらったと思います。お兄様の博さんの手によるプログラムパンフレットやFEILERのハンカチもしっかりとGETさせていただきましたし、彼女の世界を堪能できた演奏会でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿